今回は高血圧治療薬のカルシウム拮抗薬について、ゴロを中心に記事にしたいと思います。
なお、一般名の後ろに「商:」で記載しているのは商品名です。
薬学部では勉強量が多く時間が足りないと感じることが多いでしょう。ゴロはキーワードに強引に意味を与えるので、ハマれば暗記も早いし忘れにくい。だから、勉強時間の短縮に役立つ!!しかし、1つ1つスマホで調べていたら大幅なタイムロスです。そこで、ブログの薬理ゴロを収集して紙ベース(フルカラー)にしました。より効率的に勉強して、別分野の勉強時間や趣味の時間をつくりましょう。Time is money! お金で時間を買ってください。しかも当ブログなら購入前にゴロを確認でき、自分に合っているか否かを試せます。多くのゴロでビビッとフィーリングが合えば、紙ベースをオススメします。
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●実費に抵抗する母(かあ)ちゃんにエール。
「実費」語尾:~ジピン
「抵抗する母ちゃん」Caチャネル遮断(拮抗)。
「エール」主にL型(Caチャネル遮断により血管拡張)
※急に血圧を下げると、副作用で頻脈が起きる可能性あり
<Caチャネルの種類と分布>※遮断時の説明は降圧薬に関する部分のみ
L型Caチャネル:
様々なところに分布(血管や心臓にもある)→遮断すると血管拡張
T型Caチャネル:
心臓や脳に分布→遮断すると心拍数減少
N型Caチャネル:
神経(Neuro)に分布→チャネル遮断すると交感神経が抑制される
アムロジピン(商:ノルバスク、アムロジン)
→作用時間長い。緩やかに血圧を下げるので、反射性頻脈少ない。
エホニジピン(商:ランデル)
→L型とT型を抑制する。T型抑制で心拍数を減らすので反射性頻脈少ない。
シルニジピン(商:アテレック)
→L型とN型を抑制する。交感神経活性が抑制され、反射性頻脈少ない。
アゼルニジピン(商:カルブロック)
→作用時間長い。緩やかに血圧を下げるので、反射性頻脈少ない。
ニカルジピン(商:ペルジピン、ニコデール)
ニソルジピン(商:バイミカード)
ニトレンジピン(商:バイロテンシン)
ニフェジピン(商:アダラート)→徐放性のCR(Controlled Release)錠あり
など他多数
反射性頻脈を起こしにくいジヒドロピリジン系
●長くゆっくり、アムロあせるな
「長くゆっくり」作用時間が長く、ゆっくり血圧を下げる
「アムロ」アムロジピン
「あせるな」アゼルニジピン
●手形と恵方に神経質と知る
「手形」T型Caチャネルを抑制するのは、「恵方に」エホニジピン
「神経質」N型Caチャネルも抑制するのは、「知る」シルニジピン
ベンゾチアゼピン系
ジルチアゼム(商:ヘルベッサー)
→血管平滑筋と心筋のL型Caチャネルを遮断し、血管拡張と心拍出量低下を起こす。
降圧作用は弱いが、徐脈作用は強い。
頻脈性不整脈の治療薬(Ⅳ群)としても用いられる。
練習問題(第109回 問160)
次の文章の正誤を答えよ。
・ジルチアゼムは、心臓の電位依存性L型Ca2+チャネルを遮断するため、房室ブロックを誘発しやすい。
【解答】正